北海道庁爆破・再審請求裁判(大森勝久)

第57回 UHBテレビが「スーパーニュースU」で本件再審請
求を取り上げました、他 (2014年5月22日記)
UHBテレビが「スーパーニュースU」で本件再審請求を取り上げました、他
●5月13日UHBテレビが「スーパーニュースU」で道庁爆破再審請求を取り上げました
 5月1日妻が面会に来てくれたのですが、UHB(北海道文化放送)テレビの記者が門の所にいて、私に次の点について考えを聞いてもらえないでしょうかと頼まれた、と言うのでした。「袴田事件で再審開始決定が出されましたが、このニュースを聞いて道庁爆破再審請求について、どう考えていますか?今最も訴えたいことは何でしょうか?」が質問でした。私は妻に、次のように記者に伝えてくれるよう話しました。

 「発見リン止めネジ」は警察が捏造した証拠です。多くの証拠について知識がない人であっても、特定の証拠つまり「発見リン止めネジ」が真正なものなのか、捏造証拠なのかは、検察側証拠と弁護側証拠を科学的に検証すれば、自ずと答えが出てくるものです。私たちは「発見状況の再現実験(DVD化)」によって、捏造であることを明らかにしました。マスコミにも科学的に検証してもらいたいと思います。

 検察官は「発見リン止めネジ」の最初の鑑定書を開示していません。その後の2通の鑑定書は証拠請求しました。検察官が最初のものを隠しているのは、「目立った傷は付いていない」という記載があるからです。警察は後日、工作した時計のネジに傷が付いていないのはマズイと気付いて、傷を付けたのです。この鑑定書が開示されれば、警察がネジをスリ替えた(偽造した)ことが証明されます。それは、とりもなおさず「発見リン止めネジ」は捏造物であるということです。検察官はこの鑑定書を開示しなくてはなりません。しないときは、裁判所は開示命令を出さなくてはなりません。私たちは2月6日に「証拠開示命令申立書」を裁判所へ提出しました。

 「スーパーニュースU」は平日の午後4時40分から午後7時の番組です。5月13日のテレビ欄のそこは、次のようになっていました。「袴田さん釈放の報道を、OL殺人再審を認めずを、札幌拘置所の塀の中で、彼はどう受けとめたか。38年前の道庁爆破事件。大森死刑囚の無罪信じ面会を続ける獄中婚の妻。証拠は誰のものなのか」。

 友人によると、4月18日に弁護士事務所で行った「リン止めネジの発見状況再現実験」も放映され、弁護士の話なども含めて14分間にわたって放送されたとのことでした。友人は「いい番組になりました」と言っていました。

●岐阜長良川の鵜飼が始まりました―アユは食べたことがありません
 ふるさとの岐阜市では鵜飼が始まっています。「パンフレット」には毎年5月11日から始まると書かれています。毎日岐阜の写真を眺めています。昔のことが懐かしく思い起されます。ふるさとはいいものです。私は「45回コラム」で鵜飼について書いたとき、「かがり火」を魚を集めるためのものと書いてしまいましたが、誤っていました。

 5、6ヶ月前になりますが、友人が西村京太郎の古本(100円)の小説を送ってくれたのです。岐阜を舞台にした小説でした。その中に鵜飼について書かれたところがあり、自分の誤りに気付かされたのです。アユは暗くなると、川底の岩や石の下に入って眠るのだそうです。眠っているところに、かがり火で急に明るくなると、アユは驚いて飛び出してくるのです。そこを鵜たちが捕えるということでした。

 アユの塩焼きは、岐阜の旅館・ホテルでは郷土料理として出されているようですが、私は一度も食べたことがありませんでした。普通の食堂では出していなかったと思いますし、若い頃は焼魚はあまり好きではなかったので、有っても注文しなかったと思います。でも今から思うと、一度は食べておきたかったなと少々残念に思います。郷土料理ですからね。

 当時、長良川の堤防上の道を自転車でよく走りましたが、そのときに川の中に入ってアユ釣りをしている人をよく見かけました。自転車を降りて川岸まで行って見物したこともありました。アユ釣りは多治見の土岐川でもしていました。私が小学生の頃です。

 思い出が一杯の岐阜の街と自然が、調和を保って発展していってほしいと願っています。

2014年5月22日記
大森勝久
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