北海道庁爆破・再審請求裁判(大森勝久)


第37回 美しい季節の思い出(2012年11月1日記)

 美しい季節の思い出
●弁護士の接見―しっかりした新証拠が出来上がります
 つい先ほど弁護士の接見がありました。弁護士は実験中に新しい事実に気付き、そのことに関連して様々な実験をしてきました。その報告と相談のために、来て下さいました。里警部の証言は嘘ばかり(創作ばかり)です。里警部が、8月10日に私の部屋で「発見した」という「リン止めネジ」は、彼が外から持ち込んだ「捏造証拠」です。それを明白にする確固たる新証拠が出来上がることになります。

 弁護士は、2013年3月までに(第2次)再審請求書と新証拠を札幌地裁に提出するべく、今鋭意努力中です。請求されましたら、詳しくご報告致しますので、もう暫くお待ちください。

●美しい季節の思い出
 札幌は急速に秋が深まり、紅葉の季節になってきました。風呂のときにブラインドを指で押し下げますと、1センチ位の隙間が出来て、外の景色を眺めることができます。これを楽しみにしているのですが、今年は残暑が長く続いたために、先週まではほんの少ししか色づいていませんでした。ところが一気に冷え込んできまして、今週は赤や黄色に色づいた木々が多くなり、かつ鮮やかさも増してきています。札幌はこれからの2,3週間が、紅葉が一番美しい季節になることでしょう。

 私は多治見や岐阜での想い出を日々甦らせつつ、ここでの生活を送っています。今ならば当然、秋の季節の想い出です。想いを寄せた人や友人が登場するのですが、お名前は伏せても何回も書くのはご迷惑になりますので、避けなくてはなりません。味気ない文になりますが、ご理解ください。

 多治見北高(母校)の隣の修道院や虎渓山は、前にも書きましたから今回は別の想い出を書きます。私は大学時代に岐阜から多治見へ帰省するとき、高山本線で美濃太田へ行き、そこで太多線に乗り換えて多治見へ、というルートをよく使いました。太多線の駅は美濃太田、美濃川合、可児、下切、姫、根本、小泉、多治見となっています。姫からが多治見市となります。多治見の秋の風景では、好きなポイントがふたつありました。

 ひとつは根本駅のすぐ手前でした。短い距離ですが雑木林になっていて、両側の木々が手を伸ばしたら届くのじゃないかと思える程、線路近くまで迫ってきていたのです。紅葉の季節にその雑木林の中をゆっくりと走るのは感動的でした。線路西側の丘陵地の紅葉も好きでした。春や夏の季節も素敵でした。

 もうひとつは、小泉駅を少し過ぎたあたりから多治見駅手前までの区間でした。当時は、多治見駅の西側は住宅地が少しありましたが、それ以西は一面の田んぼだったのです。秋には稲穂が黄金色に輝きます。列車はこの美しい景色の中を大きく左へカーブを描きながら走り、だんだんと懐かしい多治見の街へ近づいていくのです。私はこの光景がとても好きでした。街と自然の調和です。高校時代、太多線を利用して通学していた同級生(女子)は何人もいましたから、「彼女たちもこの美しい景色を見ていたのだなー」と、思ったものです。

 私は大学2年の頃には、多治見から岐阜へ戻ってきたときにも、「故郷に帰ってきた!」という感覚になっていました。大学キャンパスの紅葉も好きでしたし、前回コラムに書きました「県営グランド」の紅葉を楽しむためにも出掛けました。金華山の麓の「長良川公園」の紅葉も毎年見に行きました。また私のアパートのすぐ西側は、何キロも田んぼと畑が広がっていましたので、黄金色に染まった風景を何度も眺めたものでした。色とりどりに化粧をした金華山と百ヶ峰も美しかった。何回かは登りました。

 今、多治見も岐阜もそこには住宅とビルがぎっしりと建っています。私が青春を過ごした故郷は、懐かしい人々の想い出とともに私の心の中で生きつづけて、現在の私を支えてくれています。


2012年11月1日
大森勝久

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